2009年10月01日

ヴィンランドまで何マイル?

 『ヴィンランド・サガ 8』読了。感想は一言。ええええぇぇえエエェえ?<いや言葉じゃねえだろそれ
 いやまあ、驚くしかない展開である。奸雄アシェラッド、己が矜持と策謀のために凄絶な死を遂げるの段。とはいえそれが為されてしまえば、後はものいわぬ骸ひとつ転がるのみ。主役が霞むどころか何処に居るんだか分からなくするレベルの有り余る存在感に対し、あまりに呆気ない最期だった。
 だがそれゆえにこそ、喪失感という「虚ろ」の描写が生きる活きる。単純な憎悪だけではない、だが情ではない、かといって執着とも断じきれない年月の積み重ねが一瞬にして断ち切られた衝撃は、読み手にも冷えびえと伝わってくる…のだが。
 トルフィンの反応が、さのみ意外性が無いっつーかアリガチっつーか。亡き者の言葉のとおり、仇討を除いたら何も無い人生送ってきてんだものな〜としか。だからって持って生まれた拠り所たる「戦士」の分まで忘れてしまうっつーのはやはり情け無い気がせんでもない。いや、積極的にする(笑)巻も8まで重ねて今だに主人公としての華は無く、語り部の役もいまひとつ果たしていないトルフィンの、明日はどっちだ?
 いや、たぶん、きっと、願わくばだけど、ず〜〜〜っと東のほうなんだろうけどね。
posted by 司葉柾樹 at 16:37| Comment(0) | 読書
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