2010年03月21日

風呂ンティア仲間!

 マンガ大賞2010の発表を見にサイトへ行ったら、『テルマエ・ロマエ I』が受賞していた。深く納得。いや、他のノミネート作品はまるで知らないんだけどさ(笑)半月ばかり前に買ったこれは実に面白かったから。
 ストーリーは、割とシンプル。ローマ時代の浴場設計士が現代日本にタイムスリップし、そこで出会った事物を戻って再現する…の繰り返し。なんだけれど真面目なローマ男が銭湯だの温泉だのユニットバスだので受ける衝撃と、それを古代の世界で再現した結果がなんとも可笑しい。そして彼と遭遇するお人好しの「平たい顔族(日本人)」たちの、微妙に繋がらない遣り取りが微笑ましいったらない。
 しかし真面目に歴史をひもとけば、こと風呂に関する限り古代ローマと日本ほどそれを重要視し洗練していった民族は無いのじゃなかろうか。アルプスから延々水道を引っ張って巨大な共同浴場を作り日々通っていたローマ人と、神田上水で朝な夕なに沸かした湯屋(ゆうや)に通っていた江戸の人々、いずれもそこで会話を楽しみ本を読みゲームをしていた…と思うと千年単位の時を超えて親しみが沸いてこようってもんじゃあねえか、ようルシ公。<をい
 さらに考えを進めてゆくに、塩野七生氏の著作を引くまでもなく、帝国の衰亡とともに上下水道は整備が滞りやがては打ち棄てられ、結果としてヨーロッパには黒死病をはじめとする疫病の蔓延が起こった。キリスト教絶対支配下における暗黒時代の到来、かつはその後の世界史を語り今後の指標とすべく歴史上の二大風呂大国の邂逅を描くというのは大いに意義あることと…って、主人公の大上段癖が伝染ってるやん、おい(笑)
posted by 司葉柾樹 at 00:00| Comment(0) | 読書
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