録画しておいたBSジャパンの『ザ・ラストデイ〜誰がジョン・レノンを殺したか?〜』を観る…というか、聴く。というのも、ナレーションが神保悟志さんだからキープしたわけで、テーマにすら何の興味も無かったりする。ちょっと申し訳ない。
で、そういう立場で内容を見ると。
言ってはナンだがありがちな陰謀説かな〜と。チャップマンがレノンのファンなどでは無かったという例証を幾つか上げてるけれど、逆ベクトルの「ジョディ・フォスターの追っかけ(つかストーカー紛い)」という面はほぼスルーして牽強付会にやっつけちゃったなあ。あれが出てくると、ネジの緩んだ自己顕示欲の塊にしか見えなくなるからだろうけれど、そういう情報操作はどうなのかな。国家的な陰謀以前の話だろう。
ただ、それでも…今なおアメリカが戦争をおっ始める度に「イマジン」を放送自粛(笑)するのは、紛れも無い事実ではあるのだよな。レノンが生きていたら、いささかカルトじみている(番組中でピックアップされた映像は某『20世紀少年』の「ともだち」集会の元ネタだろう)ファン諸共に、かれらに都合の悪い行動をしてくれただろう事は容易に想像できる事だし。
そんなこんなで神保さんの声だけを一同(ヒト&猫各2匹)で楽しんでいて、ふと、ダコタ・ハウスに戻る前に、レノンが音楽活動を休止し子育てしていたのは軽井沢だと聞いたことがあるのを思い出した。アメリカに帰らなければ、あんな事にはならなかったのかな…と、同じく一度報道から遠ざかった時期を日本で過ごし、一般市民の写真を撮っていたロバート・キャパを連想する。
泥だらけではしゃぐ子供たち、見知らぬ外人にはにかみつつ笑いかける市井の人々、劇的ではないけれど生きいきとした暮らしの風景。そして写真に立ち戻ることを決めたキャパは戦場に行き、生命を喪った。
キャパの死に陰謀は無いだろう、けれどボケと言われるほど平和なこの国を後にした人のその後の悲劇を並べてみると、なんだか無性に切なくなるな。
2010年12月12日
ビートルズ=『獄門島』のエンディングですが何か
posted by 司葉柾樹 at 00:00| Comment(0)
| 映画・ドラマ
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