2011年05月22日

不気味の瞳は1万ボルト

 『眺めのいいヘマ(ジル・チャーチル/著、新谷寿美香/訳、創元推理文庫)』を読む。




 名探偵(でもないか、この場合は?)が動けば事件が起きるのは天の定めるところ、家事の間だろうが仕事中だろうがコトは変わらない。かくて我等がジェーンがプランナーを引き受けた結婚式では、見事に人死にが起きるのであった。めでたくなし、めでたくなし。
 今回は個性的にもほどがあるサブキャラクター群が面白い。横溝ネタまではいかないが奇矯な一族と、それを取り巻く人々のギスギスぎくしゃくっぷりは、結婚式という一大イベントに向かう緊張感をいや増しに盛り上げてくれる。そして事件解決をみた後に、またいい味出してくれるんだこの●●●が!

 浅羽莢子氏の衣鉢を継いで軽妙な訳も読みやすかった。ただ、ヒロインと親友の口調に若干違和感を感じたのだが、これはどうなのかな。確かにイマドキ主婦なのだから、まぁこんなもんかな〜とは思わないでもないけれど、一番年上の子が大学生という妙齢プラス××年みたいな大人の女性には合わないんじゃなかろうか。同年輩の女性の御意見求…いや、やめておこう、いろんな意味で怖そうだ。とりあえず、前作までと違くね?とイマドキ風に呟く中年なのであったよ。
posted by 司葉柾樹 at 00:00| Comment(0) | 読書
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