2011年07月16日

もう幾つ寝るとクリスマス

 雨で強制電車通勤になったので、積読山脈の奥地から1冊。『メリー殺しマス(コリン・ホルト・ソーヤー/著、中村有希/訳、創元推理文庫)』。





 年齢を重ねて知識豊かで思考に奥行きがあり、行動も落ち着いた御婦人がた…とはまるっきり反対の婆様ズ(あ、いや失敬)は、巻を重ねてますます勝手で怖いもの知らず。殺人事件に文字通り体を張って挑み、自分がホトケになる瀬戸際まで横車を押し突き進む。そう遠いことじゃないけど急ぎすぎ…いや何でもありませんよ何でも。まぁ毎度そうじゃんっちゃーそれまでなんだけど、お年のいったローティーンみたいにはっちゃけたオバアサマのこれが本筋、お約束として楽しむモンだわな。
 あと今回、ゲストキャラクターが美味しい。マフィアの時代を生き抜いたヤバい爺さんってだけで琴線触れまくり。なんたって映画では『アンタッチャブル』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、テレビでは『CSI』の「ラストショー(Kiss Kiss, Bye-bye)」が五指に入る好きエピソードであり、本邦コミックでは『伯爵と呼ばれた男』を手ずれがするまで愛読しまくった事がある身としては、老いてなお骨の髄までヤバいこういう手合いにはワクワクさせられる。ベッドの下にバット隠してそうなタイプが好みの人にはぜひお勧めしたい。
posted by 司葉柾樹 at 16:01| Comment(0) | 読書
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